アンプルールは安全?使用される成分の安全性を段階別にチェック

2019-2-1

アンプルールは安全?使用される成分の安全性を段階別にチェック

今最も注目を集めているコスメブランドの「アンプルール」。美容皮膚科医が開発した化粧品で、美容家やモデルさんが愛用していることから、利用者が急増していると噂の人気コスメです。肌質を問わず安心して使えるところも魅力的で、お肌に悩みを抱えた多くの女性が注目しているそうですよ!

ですが、肌質は人によって異なるものですし、使われている成分の安全性が気になるという方も多いようです。そこで、今回はアンプルールで使われている成分の安全性を4つの段階別にまとめてみました。安全の「S」、基本的には安全だけど人によっては刺激を感じる「A」、安全だけど成分の配合量は控えた方が良い「B」、人によってはお肌に刺激を感じてしまう「C」の4つ分けてご紹介していきます。

 

アンプルール製品の成分一覧表

 

スポット集中美容液「コンセントレートHQ110」

成分名 用途 安全性
ジメチコン ・合成ポリマー
・皮膜剤
B
クロスポリマー
(ジメチコン/ビニルジメチコン)
・合成ポリマー
・閉塞剤
B
DPG ・香料
・溶剤
・粘度低下剤
A
セタルコニウムクロリド  ・陽イオン界面活性剤  C
ハイドロキノン ・酸化防止剤
・還元剤
B
BG ・保湿剤
・溶剤
・粘度低下剤
A
ビサボロール ・消炎剤
・香料
A
エチルセルロース ・合成ポリマー
・結合剤
B
カンゾウ根エキス ・酸化防止剤
・抗炎症剤
A
ムラサキ根エキス ・天然色素
・抗菌剤
・抗炎症剤
S
チオクト酸 ・酸化防止剤 S
ゲンチアナ根エキス ・保湿剤
・抗炎症剤
S
クズ根エキス ・保湿剤 A
アロエベラ葉エキス ・保湿剤
・口腔ケア剤
A
クロレラエキス ・保湿剤
・育毛剤
S
フェノキシエタノール ・防腐剤 B

 

化粧水「ローションAO Ⅱ」

成分名 用途 安全性
ラフィノース ・保湿剤 S
ポリソルベート60 ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
BG ・保湿剤
・溶剤
・粘度低下剤
A
ペンチレングリコール ・溶剤
・殺菌剤
・感触改良剤
B
グリセリン ・保湿剤
・変性剤
S
 (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)) クロスポリマー ・合成ポリマー
・乳化安定剤
B
アルギニン ・アミノ酸類
・アルカリ剤
S
マンニトール ・香味料
・結合剤
・保湿剤
S
グルコン酸Na ・キレート剤
・沈殿防止剤
S
ラウロイルラクチレートNa ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
PCA-Na ・保湿剤 S
加水分解コラーゲン ・保湿剤
・界面活性剤
B
ハイドロキノン ・酸化防止剤
・還元剤
B
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa ・毛髪補修
・保湿成分
S
ゲンチアナ根エキス ・保湿性
・発毛性
・抗炎性
S
クズ根エキス ・保湿剤 A
グルコシルルチン ・酸化防止剤 S
プラセンタエキス ・保湿性
・美白性
B
アロエベラ葉エキス ・保湿剤
・口腔ケア剤
A
グリチルリチン酸2K ・香味料
・消炎作用
S
クロレラエキス ・保湿剤
・育毛剤
S
コレステロール ・油剤
・乳化安定剤
S
水添レシチン ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
セラミドEOP ・保湿剤 S
セラミドNP ・保湿剤 S
セラミドAP  ・保湿剤 S
フィトスフィンゴシン ・油剤
・エモリエント剤
S
フェルラ酸 ・紫外線吸収剤
・防腐剤
B
ワルテリアインディカ葉エキス ・保湿性 S
キサンタンガム ・天然ポリマー
・乳化安定剤
S
ダイズステロール ・油剤
・エモリエント剤
S
3-O-エチルアスコルビン酸 ・ビタミンC誘導体 S
アリストテリアチレンシス果実エキス ・保湿 S
ブドウ葉/種子/皮エキス ・保湿性
・収れん性
・滅菌性
S
レスベラトロール ・抗酸化 S
ムラサキ根エキス ・天然色素
・抗菌剤
・抗炎症剤
S
チオクト酸 ・酸化防止剤 S
カルボマー ・合成ポリマー
・乳化安定剤
B
シクロデキストリン ・吸着剤
・可溶化剤
・脱臭性
S
デキストリン ・親水性増粘剤
・吸着剤
S
セタルコニウムクロリド ・陽イオン界面活性剤 C
クエン酸 ・キレ-ト剤
・pH調整剤
S
クエン酸Na ・緩衝剤
・キレート剤
S
エタノール ・溶剤
・可溶化剤
・収れん剤
A
フェノキシエタノール ・防腐剤
・溶剤
・高沸点溶剤
B
メチルパラベン ・防腐剤 B
エチルパラベン ・防腐剤 B
プロピルパラベン ・防腐剤 B
香料 ・単一香料又は調合香料 B

 

美容乳液ゲル「ラグジュアリーホワイトエマルジョンゲルEX」

成分名 用途 安全性
BG ・保湿剤
・溶剤
・粘度低下剤
A
トリエチルヘキサノイン ・油剤
・閉塞剤
S
グリセリン ・保湿剤
・変性剤
S
ペンチレングリコール ・溶剤
・殺菌剤
・感触改良剤
B
イソノナン酸イソノニル ・油剤
・エモリエント剤
S
スクワラン ・油剤
・エモリエント剤
S
ベヘニルアルコール ・油剤
・乳化安定剤
S
ジメチコン ・合成ポリマー
・皮膜剤
B
マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル ・油剤
・エモリエント剤
S
シア脂 ・油剤
・閉塞剤
S
ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10 ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
ステアリン酸グリセリル ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
カルボマー ・合成ポリマー
・乳化安定剤
B
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル ・酸化防止剤
・V.C誘導体
A
ステアロイルラクチレートNa ・合成界面活性剤
・乳化剤
B
トコフェロール ・酸化防止剤
・V.E
S
アルブチン ・酸化防止剤
・美白剤
S
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー ・合成ポリマー
・乳化安定剤
B
アクリル酸アルキルコポリマー ・合成ポリマー
・結合剤
B
セレブロシド ・油剤
・エモリエント剤
S
ピリドキシンHCl ・ビタミン類
・肌荒れ防止
S
プラセンタエキス ・保湿性
・美白性
A
ミリスチン酸オクチルドデシル ・油剤
・閉塞剤
S
グルコシルルチン ・酸化防止剤 S
グリチルレチン酸ステアリル ・香味料
・消炎作用
S
カニナバラ果実油 ・油剤 S
加水分解コラーゲン ・保湿剤
・界面活性剤
B
リンゴ果実培養細胞エキス ・抗シワ S
パルミチン酸レチノール ・ビタミン類
・油剤
S
加水分解ゴマタンパクPGプロピルメチルシランジオール ・毛髪保護 S
ユビキノン ・酸化防止剤 S
キハダ樹皮エキス ・保湿性
・消炎性
A
シクロデキストリン ・吸着剤
・可溶化剤
・脱臭性
S
コーン油 ・油剤
・閉塞剤
S
(VP/ポリカルバミルポリグリコール)エステル ・合成ポリマー
・皮膜剤
B
ヒアルロン酸Na ・半合成ポリマー
・保湿剤
S
キサンタンガム ・天然ポリマー
・乳化安定剤
S
カルボキシメチル-β-グルカンNa ・合成ポリマー
・結合剤
B
ミルシアリアデュビア果実エキス ・保湿 S
ムラサキ根エキス ・天然色素
・抗菌剤
・抗炎症剤
S
クダモノトケイソウ果皮エキス ・保湿性 S
ソルビトール発酵多糖 ・保湿剤
・抗刺激性
・抗炎性
S
ザクロ果実エキス ・保湿 S
イチゴ種子エキス ・保湿 S
トマト果実エキス ・保湿 S
アセロラ種子エキス ・保湿性
・酸化防止剤
S
チオクト酸 ・酸化防止剤 S
レシチン ・界面活性剤
・乳化剤
A
水添レシチン ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
水酸化Na ・pH調整剤
・アルカリ剤
S
フェノキシエタノール ・防腐剤
・溶剤
・高沸点溶剤
B

 

薬用美白美容液「薬用アクティブフォーミュラ II」

成分名 用途 安全性
アルブチン ・酸化防止剤
・美白剤
S
濃グリセリン ・保湿剤
・変性剤
S
1,2-ペンタンジオール ・溶剤
・殺菌剤
・感触改良剤
B
BG ・保湿剤
・溶剤
・粘度低下剤
A
アルギン酸Na ・親水性増粘剤
・結合剤
S
部分水添ホホバ油 ・油剤
・閉塞剤
S
ホホバ油 ・油剤
・閉塞剤
S
パルミチン酸イソプロピル ・油剤
・エモリエント剤
・溶剤
S
ジメチコン ・合成ポリマー
・皮膜剤
B
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2-オクチルドデシル) ・油剤
・閉塞剤
S
POE硬化ヒマシ油 ・合成界面活性剤
・乳化剤
C
水添大豆リン脂質 ・エモリエント S
アルギニン ・アミノ酸類
・アルカリ剤
S
グリシン ・緩衝剤
・キレート作用
S
ビタミンCリン酸Mg ・ビタミン類
・酸化防止剤
S
D-マンニット ・香味料
・結合剤
・保湿剤
S
グルコシルルチン ・酸化防止剤 S
コラーゲン・トリペプチドF ・保湿 S
フェルラ酸 ・紫外線吸収剤
・防腐剤
B
アルテロモナス発酵エキス ・保湿性 S
海藻エキス-1 ・保湿剤
・懸濁性
・増粘性
S
海藻エキス-5 ・保湿剤
・懸濁性
・増粘性
S
ソルビット ・香味料
・保湿剤
・柔軟剤
S
酵母エキス-1 ・保湿剤
・界面活性剤
B
クロレラエキス ・保湿剤
・育毛剤
S
アロエエキス-2 ・保湿性
・抗炎性
A
カッコンエキス ・保湿剤 A
ヒアルロン酸Na-2 ・半合成ポリマー
・保湿剤
S
ゲンチアナエキス ・保湿性
・発毛性
・抗炎性
S
ウマスフィンゴ脂質 ・油剤
・肌荒れ防止
S
キサンタンガム ・天然ポリマー
・乳化安定剤
S
カムカムエキス ・保湿 S
シコンエキス ・天然色素
・抗菌性
・抗炎性
S
ミリスチン酸オクチルドデシル ・油剤
・閉塞剤
S
ビタミンCテトラヘキシルデカン酸 ・脂溶性ビタミンC S
ソルビン酸K ・防腐剤 A
エデト酸塩 ・防腐剤 B
フェノキシエタノール ・防腐剤 B
粘度調整剤 ・粘度調整剤 S
pH調整剤 ・pH調整剤 S

 

主に使われている成分の種類とそれぞれの解説

 

【S】安全に使用できる成分

【S】安全に使用できる成分
 

アルブチン

洋梨やコケモモなどのフルーツに含まれる美白成分です。メラニンを作り出すチロシナーゼの働きを抑制することで、肌の美白を行ってくれます。
 

ムラサキ根エキス

ムラサキと呼ばれる植物の根から抽出した美容エキスで、抗菌剤や抗炎症剤として使用されている成分です。
 

クロレラエキス

緑藻食物であるクロレラから抽出した美容エキスで、主に保湿剤や育毛剤に使用されることが多い成分です。保湿効果に優れ、乾燥からお肌を守る効果を持っています。
 

ラフィノース

この成分は砂糖大根を精製した際に作られるオリゴ糖のことで、主に保湿剤として使われています。
 

ゲンチアナ根エキス

ゲンチアナと呼ばれる植物の根から抽出した美容エキスで、主に保湿剤として使われています。

 

【A】基本的には安全に使用できる成分

【A】基本的には安全に使用できる成分
 

テトラヘキシルデカン酸アスコルビル

聞きなれない成分ですが、これはビタミンC誘導体のことだといわれています。主に美白剤や酸化防止剤として使われています。
 

カンゾウ根エキス

カンゾウと呼ばれる植物の根から抽出した美容成分で、シミの原因となるメラノサイトの働きを抑制する効果を持っています。
 

クズ根エキス

別名「葛根エキス」とも呼ばれている成分で、乾燥したつる性の多年草クズの根から抽出される美容エキスです。美白効果を持っていて、保湿剤としても使われています。
 

アロエベラ葉エキス

美白効果を持つアロエベラ葉エキスは、シミやそばかすなどの色素を薄くしてくれて、お肌に透明感を与えてくれます。また、保湿剤としても使われている成分です。

 

【B】安全だけど配合量は少なめの方が良い成分

【B】安全だけど配合量は少なめの方が良い成分
 

ハイドロキノン

別名「お肌の漂白剤」と呼ばれている美白成分で、シミやそばかすの色素を薄くしてくれます。近年、この成分を改良した「新安定型ハイドロキノン」が誕生し、アンプルール製品が世界で初めて化粧品に使用しました。
 

プラセンタエキス

哺乳類の動物の胎盤から抽出される美容エキスで、傷ついた細胞を回復する効果を持っています。化粧品には保湿や美白などの成分として使われています。
 

フェノキシエタノール

植物由来の天然防腐剤で、アレルギーの原因となるパラベンの代わりとして使われています。
 

ジメチコン

被膜効果を持った乳化剤といわれていて、お肌を外的刺激から守りつつキメを整えてくれる効果を持っています。

 

【C】人によってはお肌に刺激を感じてしまう成分

【C】人によってはお肌に刺激を感じてしまう成分

 

水添レシチン

大豆に含まれている成分で、豪勢界面活性剤として使用されています。部類としては安全に使用できると判断されていて、乳化剤としても使われています。
 

ポリソルベート60

乳化剤として食品に良く使われている成分ですが、2008年には食品添加物として認可されています。合成界面活性剤として使われることもありますが、部類としては安全だと判断されています。
 

ラウロイルラクチレートNa

保湿成分として有名なセラミドと合わせて使われることが多く、乳化安定剤として使用されています。成分の毒性判定ではお肌への刺激があると判断されていますが、現時点では明確なことがわかっていないようです。

 

まとめ

今回は、4つの段階に分けてアンプルールに使われている成分の安全性をご紹介させて頂きました。どんな成分が使われているのかを知れば安心して使用できるので、成分の安全性が気になるという方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。